探究教室TANSAKU(たんさく)は、昨年札幌市中央区に開校したスクールです。

5~12月までの8か月を1期とした理由は、札幌の冬は雪が多いのと、クリエイティブなことをするのに年中通うのはどうなのかという気がするのと、ならば何かと忙しい新学期が落ち着いてから冬までがちょうどいいのでは…という効率を考えた結果です。冬の間はじっくりと思考したり創造したり自分の時間を過ごしてほしいと思っています。

さて、いよいよ5月から第2期が始まります。4月・5月は説明会や体験会を開催しています。

TANSAKUはどんなところかというと「好き」「やってみたい」を最新のテクノロジーを駆使しながら実現させる教室です。

去年の映像クリエイティブコースの生徒たちがグループ制作した動画

子どもも大人もそうですが、やりたいと熱望するものが見つかると、いいことがたくさんあります。まず明日が楽しみになります。自ら溢れる思いで努力したくなるので、学び浸り、知識が増え、能力が身につきます。学校は科目ごとに分類して学んでいきますが、探究的な学びはその逆です。で、やっていくと次のビジョンが見えてくるので成長が加速します。おまけに途中それについて詳しい人や共通する仲間、魅力的な人に出会えます。気が付いたら周りが価値観の合う人や、違ったとしても興味深い人ばかりになっていて、人間関係も楽です。

ですから基本的には子どものやることに制限をかけるのはもったいないことだと私は思います。といってもやりたいように好きにさせることは何でも許すこととは違います。親がここは大事と思うことはぴしゃっと言えばいいです。

私が韓国で子育てをした90年代は、情報と言えば目の前の異文化の子育てとわずかなインターネット情報で、現代のようなコピペを拡散したメディアと質も量も違う、お医者さんなど有識者がアップした情報が主でした。国際電話料金が高いので日本にいる親にもなかなか相談できませんし、あとはその異なる育て方を見て「これは間違っているのではないか」と疑問を立てたり「こういうふうにした方がいいんじゃないかな」と考えたり迷ったり失敗もたくさんしましたが、自分で判断しながら試行錯誤するしかありませんでした。朝8時には1回目の洗濯機を回し(年子なのでおしめの量が半端なかった)昼食用のキムパをこしらえて、お気に入りの森へ探索に出かけました。晴れの日も雨の音も、全てが子どもにとって勉強で、自然が一番の教師でした。

ちなみに当時の韓国はすでに低年齢から教育熱心で、幼稚園ではパソコンの授業もありました。私からすると「なんかおかしくない?」という感覚があったので、自分が素敵だなと感じるもの―自然や図書館・博物館など―全ての場を「学校」に見立てたわけです。

現代の子育ては様々情報があり、褒める子育てとか、○○をしてはいけないとか、成功の秘訣…みたいな知識がいっぱいあって知らなきゃ損する気になるかもしれませんが、親が自分で考えることがとても大事で、それがもし本当は正しくないやり方でも失敗しても大丈夫で、そんな親の不完全さを身近に感じながら自分のことも人のことも許せる人間に育っていくし、だいたい万人に共通する「こうしたらOK」なんて教育法は幻だと思います。

ただ絶対やらないほうがいいことはあって、それは「比較」と「否定」です。

子どもの中に才能を見つけましょう。それを知っているのは今これを読んでいるあなたです。評価する学校より会社より。それでも子育てに悩むときは子どもをよく観察してみてください。検索するのではなく。検索結果よりも最適な答えを子どもの中に見出すことができます。または意外と親がほとほと手を焼いていること、力の及ばないことにその子の可能性のヒントはあるかもしれません。

100年前アインシュタインが残したとされる数々の名言には混沌とした現代の教育へのヒントが。ただしそれらの情報は、アインシュタインの言葉を直接聞いたわけではないことに注意(画像はWikipediaより)

TANSAKUでは、制作を通じて思考&試行を繰り返しながら「考え方」を学び思考力を付けていきます。

学校だったらわからければ先生が教えてくれるのが当たり前かもしれませんが、この教室では制作をしていてわからないことが出てきたらすぐに質問するのではなく、まずは自分で答えを探します。パソコンで作っているものは、ほとんどの答えがパソコンにあります。検索力が上がる=質問力が上がることはAIを使う能力に繋がります。大人になっても新しいテクノロジーに対応できる力が付くし、自分で答えを見つけることができる力は生き方を発見することにもつながります。

情報を活用して考えて考えて考え抜いて創造しましょう。なかなか良いアイディアが出てこなくてあるときボーっとお風呂に入っていたらポコッとひらめいたりした経験、みなさんもありませんか?この教室で「あっ!そうか」を増やしましょう。それには経験値と自分の頭で考えることがセットで必要です。すぐに検索しないですぐに人に聞かないでちょっと考えてみる。この思考することが大事ですが、情報のインプットが多めで便利でスピーディーな現代ではやらなくなってきています。

未だかつてない情報過多な時代に生きている子どもたちに(大人もですが)この教室で情報力を付けてほしいと願います。現役の講師たちがそれをサポートします!

説明会は最後の週となりました。
4月23日(火)と26日(金)お待ちしております!
5月は体験会もありますのでぜひお問い合わせください。

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